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執筆者の写真PLAY FUKUOKA

【活動報告】柳川市・未来を切り拓く力が育つ『遊びの講座 [遊びで育つ子どもの力]』研修会

2023年2月〜3月、3日程で開催したPLAYFUKUOKAによる遊びの講座には、柳川市内より子育て中の人や、放課後児童クラブのスタッフ、子育て事業に携わる市役所の皆さん、近隣の市町村から遊び場づくりをしたい人など、子どもたちが豊かに遊べる環境づくりに興味のある人たちが集まりました。




この研修のきっかけは「柳川市の公園を充実してほしい」という市民の声が始まりだったそう。子育て中のママたちと柳川市とで話し合いが行われた中で、「プレイワーク」がキーワードとしてあがり、「公園整備」と「人材育成」をともに考えていくことに。


柳川のプレイパークは、有志の人たちによって16年前から年に一度続けられてこられた「わんぱーく」や、第一日曜日に開催されている子育て拠点施設「このゆびとまれ」の中での乳幼児向けのプレイパークなど、「遊ぶ」ことを大切にされる土壌がふかふかに育っている場所でもあります。そんな柳川で様々な人や組織がともに手を取り合って、柳川市の事業として動き始め、今回「遊び」の講座を開催することになりました。


1回目には、幼い頃の遊びの経験を思いおこしながら、遊びの重要性を。

2回目には、危ないとの付き合い方などを。「プレイワーク」を軸にした子どもとの関わり方を、みんなで議論し合いました。


最終回は、立花いこいの森公園にて「実践プレイパーク」を開催。参加者みんなで準備をし、地域で長年活躍してくれている方々と共に、「遊ばせる」でもなく「遊んであげる」でもない関わりを意識しながら場づくりを行いました。

 火おこしからパン焼き、それをみんなで食べたり。竹をノコギリで切ったり、遠くまで飛ぶ紙飛行機を工夫しながら作ったり。音のなるおもちゃを手作りして、大人も子どもも一緒になって演奏したり。子どもの笑顔の輪が広がり、遊びごころを取り戻すおとな、ここにいるみんなで子どもを見守る、心理的にもゆるやかな場を作ることができました。


わずか3日程の研修で、すぐに大人も心を開放できるのは、長年外遊びを大切にしてきた地域の人たちによって育まれていた土壌があってこそだと感じます。市の公共性によって地域と志ある人がつながり、開かれた遊びの場に変わる、嬉しい予感がした柳川での研修会でした。


「いろんな人と場がつながって、街づくりができたらいい。子どもの豊かな遊びが広がり、当たり前の姿として見守るまなざしを持った大人が増えていったらいいなと思います。」今回中心メンバーとなった「このゆびとまれ」の徳久さんは言います。

ここまでの道のりは容易ではなく、揺れながらも一歩づつ前に進み、人を繋いで形にしてこられました。徳久さんの強くてしなやかな心のありようにも、勇気づけられました。




遊びが人を繋ぎ、地域を繋ぐ。「子どもの遊びを大切にする街」として、柳川市の魅力になることを期待しています。柳川でのプレイパークは、4月から始まるそうです。また皆さんと遊び場で会える日を楽しみにしています。



※子育てサークルとして立ち上がった「このゆびとまれ」。神社の境内から、柳川市物産公園内に移転し、外で遊べる支援センター「子育て拠点施設」として令和四年に誕生しました。https://www.city.yanagawa.fukuoka.jp/kosodate/kosodate-shisetsu/konoyubi/



(文責:スタッフ古賀野)

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