

活動内容
「遊びを伝える」「人を育てる」「場をつくる」の3本柱で、2004年より活動を開始。地域・保護者・行政・企業、多くの人の結びつきのもと、常に変わりゆく環境のなかで、こつこつ、のびのび、「遊び」の活動が育まれています。

遊びを伝える
子どもの育ちと現代の問題、生きる上で必要不可欠な遊びを、保護者や保育者に伝えています。
遊びの意義や重要性を伝える
乳幼児の親子のための外遊び講座
幼稚園や保育園での遊びの研修会


子ども時代にしっかり遊ばないままの大人が増え、子どもとの遊び方がわからない親も多くなってきました。そのような乳幼児の親子を対象に、遊び方、遊びの大切さ、その楽しさを伝える「外遊び講座」を開催しています。この講座は、子どもと共に外遊びを体感し、『やってみたい!』『楽しい!』『気持ちいい!』という気持ちを、親自身が感じてもらうことを大切にしています。その中で、今日から使える具体的なプレイワークの「一歩」を、ふんだんに盛り込んでいます。生きることが遊びである0.1.2歳は、感覚をフル稼働させ、人生の土台を作っていく大切な時。この時、孤独に陥りがちな乳幼児の親子と一緒に、外で遊ぶ時間を過ごしながら育児疲れを癒し、遊びの大切さを伝え、ともに踏み出せる「はじめの一歩」を応援しています。そのほか、保育園や幼稚園を対象に、子どもの育ちを重きにおいた、遊びの研修会を行っています。単に「遊ばせる」だけでなく、子どもが能動的に「やってみたい」と思うプレイワークを実践する大人の育成に取り組んでいます。

地域の学生を育てる
学生プレイワーカー育成講座


体力があり子どもと全力で遊べる上、年齢も近く気持ちを通わせやすい学生。その長所を生かし、2008年に自主事業としてスタートした学生プレイワーカー育成講座は「幅広い世代が子どもの成長に携われるように」と福岡市の育成事業となりました。参加するのは、保育・教育をはじめ、様々な分野の関心をもった福岡市内の学生たち。現代の子どもの環境を踏まえ、子どもが主体性を発揮する遊びの環境づくりを学んだ上で、福岡市の放課後等の遊び場づくり事業「わいわい広場」での『実践』と「月例会」での『振り返り』を繰り返し、学生同士の対話をしながらスキルを高め合っていきます。この活動は、現代の子どもたちの成長に影響を及ぼすだけでなく、地域の学生と子育て世代をつなげることができます。現場経験を積み重ね、子どもの側に立って見守る視点を得た若者たちが社会で活躍し、自らの子育てに役立てる、大きな循環を生んでいます。


地域の支援者を育てる
放課後児童支援員研修講座
プレイワーク研修講座


子どもたちの笑い声が聞こえ、その遊びを大らかに見守る大人がいる街。そんな地域づくりを、市民を巻き込んで行政と手がける事業が、この研修事業です。場づくりと共に大切な役割を持つのは、遊び場を生み出すプレイワーカーの存在。この講座には、教育現場や放課後児童クラブなど子どもの育ちに関わる支援者の方、教育やプレイワークに興味のある学生や社会人、プレイワークを実践している方、子育て孫育て真っ最中の方など、地域で子どもと関わる方が多く参加されています。講座では、プレイワークの基礎や発達心理学、リスクマネジメントに至るまで、子どもの育ちを重点をおきながら多角的に学びます。そして、子どもの頃の遊び心をむくむくと取り戻しながら、遊び場を支える専門スキルを身につけていきます。そのほか、各地で活動する遊び場の支援者が、運営を継続できるようなサポートも積極的に取り組んでいます。

小学生の放課後の遊び場
福岡市との取り組み「わいわい広場」


ランドセルを置いたまま校庭で自由に遊ぶことのできる「わいわい広場」。福岡市と共に、学校施設を利用した遊び場づくりに取り組む「放課後等の遊び場づくり事業」です。2009年から、PLAY FUKUOKAが当事業の検討委員および推進委員を担い、学生や地域の人材育成に携わってきました。今では、福岡市立の小学校の9割で開設されるようになり、学校を拠点にしたこの事業を通して、子どもたちを真ん中に、幅広い世代の地域の人たちとの出会いを重ねています。「遊び=自分で決めたことを自分でする楽しみ」を子どもが実感して行動を起こすために、スキルを身につけた大人が継続的に現場に参加できるような、「支援者の支援」にも取り組んでいます。
福岡市HPより 放課後等の遊び場づくり事業(わいわい広場)

