少しでもおうち遊びのヒントになるように、遊びの勉強会でお伝えしている一部をおうちで過ごす親子へ共有したいと思います。世間との関わりが途切れてしまいがちな親子が、孤独な状態に陥ってしまうことがないように祈っています。
PLAY FUKUOKA一同
おうち遊びの6つのヒント
ヒント1
何に興味を持っているかじっくり観察してみましょう
いまこの子は何に興味を持っているんだろう?何を面白いと感じているんだろう?それを一緒に見つめ、笑って、気持ちを共有してみましょう。
ヒント2
やりたがるなら やらせましょう
「自分でしたい」は、大事なサインです
「自分でしたい」という自立への第1歩は1歳の誕生日ごろから始まります。やってみたい!自分でしたい!という声やしぐさからサインを拾って、手助けしてあげてください。こんな時、大人が否定したり、叱ったり、代わりにやってしまわないで、できるだけやらせてあげましょう。
ヒント3
子どもに選んでもらいましょう
「今日はどっち着る?」「どの靴を履いて行く?」「こっちに座る?それともこっち?」「お風呂に入ってから食べる?食べてからお風呂に入る?」と声をかけ、子どもが自分で決める楽しさを実感できるチャンスを用意してあげることも大切です。
ヒント4
できそうなお手伝いを日課にしましょう
喜んで、まわりの世話をしたり、お母さんのまねをしたがる時期。運ぶ・そろえる・並べるなど子どもの好む手伝いをしてもらいましょう。お手伝いを任されるのは、家族の一員だと認めてもらえる嬉しい機会です。
ヒント5
子どもが自分でできるように工夫をしましょう
おもちゃは、一度にたくさん出さないで、6~8個を手の届く棚に置いてあげましょう。ここに戻すということがわかってきたら、自分でおもちゃを元に戻すようになります。
お洋服は、シンプルで飾りの少ないデザイン・頭の出し入れがしやすいものを選んであげましょう。
ヒント6
失敗したら後始末の手順をやって見せましょう
はじめてやることが、うまくできるようになるまでには、失敗も当然……。失敗した子どもを叱るのではなく、こぼしたらこうして拭けばいいのだと、後始末の手順をやってみせることが大切です。小さなサイズのぞうきんも用意してあげましょう。
こがっち教えて!
自粛中のおうち時間
どんな遊びをしたらいいですか?
web designを担当している古賀野です。
5歳、4歳、2歳 の1男2女を保育園に通わせながら仕事をしています。PLAY FUKUOKAとは、乳幼児の外遊び講座をきっかけに出会いました。突然はじまった子どもとの自粛生活にストレス溜まりっぱなしの私が、代表である古賀さん(こがっち)におうち遊びのヒントを聞いてみました。
いつもの家事を子どもと一緒に
自粛が始まる前に、粘土や折り紙、シャボン玉とか、子どもたちが遊ぶために準備したんですが、あっという間にゴミになってしまいました。
おうちでの遊び、どうしたらいいか悩んでしまいます。
こがっち
そうですね。お母さんたちも大変ですよね。ネットで探すと、家での遊びはたくさん出ているので、上手に活用したらいいと思いますよ。
でもあえてこんな時こそ、普段やっている家事を一緒にやってみてはいかがでしょう。
料理を作ったり、掃除をしたり、洗濯をしたり。保育園に通わせていると、親も時間がないから、全部やってしまうでしょ。
それを一緒にひとつづつ、手助けするのを我慢して、じっと見守りながらやってみては?
もちろん、時間もかかるし、想像通りには仕上がらないし、途中で投げ出すかもしれない。だけど、毎日の家事を、子どもと繰り返し遊びながら体得できるのは、今しかない、いいチャンスだと思います。
この、家庭で過ごした贅沢な時間は、大人になってもきっと忘れないでしょうしね。ひとりで生活を始める時にも、身体に染み付いた生きる力になると思いますよ。
そうですねーー。仕事をしながらの家事は、効率が最優先です。やりたいと言っても、ついつい、親がやってしまいます……。
掃除機のごみは、捨てなきゃいけないんだ!とか、
洗濯物の乾くように工夫して干しているんだ!とか、
トイレが綺麗なのはお掃除しているからなんだ!とか、
お手伝いという遊びを通して、そんなことにも気がついてくれると嬉しいですね
トイレ掃除のお手伝いをする2歳5ヶ月。済ませたあとは、毎回やってくれるようになりました。もちろん床はびちゃびちゃです!
遊びにお金をかけない工夫をすること
こがっち
遊びは、ゲームや出来上がったおもちゃだけではないんです。家にあるものを利用して、どんどん道具に変えていく、あれやこれやと工夫しながら、生きる知恵を蓄積していくんです。
いつもね、プレイパーク用に、こういうの捨てずに貯めているんです。子どもたちは、目をキラキラさせながら、手に取っていきますよ。
紙袋いっぱいに入った空き箱やトレーの数々。こがっちから子どもたちへのお土産。
廃材を広げ、材料を探しながら、夢中になって工作に没頭しています。
子どもとの自粛の時間、ストレスはきっとなくならないけど、いろんなことをあきらめながら、がんばらないでいいところは、がんばらなくなれば、もっと気楽にこの時間を過ごせそう。子どもとの歩幅を少しづつ合わせながら、贅沢な時間を存分に楽しもうと思えるようになりました。
子どもと過ごす皆さんの、おうち遊びのヒントになりますように。