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2020年度 【プレイワーク研修講座】


今年度のプレイワーク研修講座(主催:福岡市こども未来局 放課後こども育成課)は、

新型コロナウイルスの影響により、日程変更・時間短縮・定員制限の中で、

参加者みなさんのご協力を得ながら、先日、全日程を終了しました。


全5回分を、3回の日程に濃縮しての開催で、

ソーシャルディスタンスを保ちながらも、内容は毎回かなり「密」に!

県内外から集った参加者のみなさんと一緒に、変わりゆく現代の状況に着目しながら、プレイワークについて学びを深めました。


〜第1回 『プレイワークの基礎・遊びの意義と重要性』〜

「遊ぶってどういうことだろう?」「どうして遊びが大切なの?」

プレイワークの根元を探り、基礎にある理念や「遊び」への理解を深める初回。

様々な思いや興味、疑問を持って集まった多種多様な参加者のみなさんどうし、まずは自己紹介からスタート。今回は、基本的な自己紹介に加えて、「コロナに一言!!」と言うお題も付け加えて。「コロナの馬鹿野郎!」と、それぞれの生活や活動における苦悩を共有しながらも、「ピンチをチャンスに!」と前向きにエネルギーを切り替える言葉も多く聞かれました。

生まれ育った環境や世代によって、子どもの頃の遊びも様々です。田んぼ、空き地、路地、街角、いろんな空間で子どもたちは自由に遊んでいた。放課後や休みの日は、子どもたちだけで過ごす豊かな時間に恵まれていた。今振り返ると、危ないこともあったな〜。と、次から次に湧き上がる思い出を共有していると、自然と遊ぶことの本質が浮かび上がってきます。




「遊ぶ」から連想される言葉。

「楽しい」「面白い」「わくわく」などポジティブな言葉がたくさん出る中で、「失敗する」「バカバカしい」など普段はネガティブな印象を受ける言葉もチラホラと。実はそういった、失敗やバカバカしさにも、遊び場ではとっても大切な意味合いがあることが見えてきました。



〜第2回 『リスクマネジメント・遊び心を引き出そう』〜


【前半】「リスクマネジメント」


大人として遊び場に関わる時、ついつい「危ない!」「汚い!」「こら〜!」

と、止めに入ってしまいがち...。


プレイワークでは、子どもにとって遊びの大切な要素である「ドキドキ・ハラハラ・ヒヤヒヤ!」なスリルを見守りながら、大人の視点だからこそ見える「子どもには予測できない危険」を予防することを目指します。


リスクマネジメントについて、具体的な状況を想像しながら、どのように危険を見極めて対応するか、ディスカッション。




大学生チームも、日頃の遊び場や活動現場での経験、自分の子ども時代の体験を振り返りながら、いろんなアイデアを見出していきます。


喧嘩も、擦り傷も、ドキッとするような危ない経験も、悔しくて溢れた涙も、子どもにとっては成長の中で欠かせない体験。そういった経験の芽を摘みすぎてしまうと、子どもはますます危険に鈍感になってしまいます。


その時、その場所、集う人や環境を総合的に把握して、リスクマネジメントを実践していくことは、プレイワーカーの重要な役割の一つです。



【後半】「遊び心を引き出そう」



このセクションでは、例年は、実際に公園で小さなプレイパークを開催する実践的な内容を組み込んでいます。今年は、できるだけ参加者のみなさんに主体的に取り組んでいただけるようなワークを盛り込んでみました。





新型コロナウイルスの感染対策の最中、子どもと関わる上で湧き上がる悩みや葛藤に着目して、そういった場面にも遊び心のスパイスを一振りすることで、大人も子どもも、肩の力が抜けて、さらに遊びが育っていくことを実感!





IPA(子どもの遊ぶ権利の為の国際協会)が発行している

「危機的状況における遊び」(https://www.ipajapan.org/playincrisis も参考に、激動の今だからこそ、遊びの役割とその重要性を再認識する時間になりました。


〜第3回 『子どもへのまなざし・総括』〜


心理学の観点から、改めて子どもとの関わり方を見つめ直す、第3回。


参加者同士も、だいぶ打ち解けて、自然と対話が生まれる和やかな空気の中、本講座の最終回がスタートしました。





はじめに、自分自身のストレス対処法を分析する「ストレスチェック」でアイスブレイク!


自己分析のあとは、お互いに共有しあいます。あちこちから、納得の唸り声や、意外性に驚く声が聞こえました。




大人と違って、子どもたちは自分自身でストレスを認識したり、意識的に対処したりすることが難しい分、知らないうちに様々な表現でストレスを発散しようとします。子どもたちの行動や言動の真意を「見立て」、それに対応する「手立て(関わり方)」を見出していく。プレイワークでは、その「見立て」と「手立て」の幅を広げていくことが肝になります。



前回に引き続き、後半はたっぷりと時間をとって、シチュエーションワークを。

3つのケースについて、グループに分かれて「見立て」と「手立て」を考えていきます。




(スライドショーになっています。右の矢印をクリック!)


これまでの講座内容を踏まえて、内容の濃いディスカッションが繰り広げられました。

それぞれの毎日の生活や、子育て、活動の現場で、今後も活かすことができそうな発見やヒントがたくさん見つかったのではないでしょうか?


2020年は、誰もが予想し得なかった異例の1年となり、いつもに増して苦悩や葛藤も多い毎日ですが、そういう今だからこそ、遊び心のスパイスをポケットに常備して、日々の生活の中で、みなさんとプレイワークを実践していけることを願っています。


文責:サクリータ(PLAY FUKUOKAスタッフ)



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